2018-07-27更新

通信経費削減を阻むダイヤルインの制限

通信経費削減のためにダイヤルインを利用している法人様は多いと思います。そして図1のように市内局番(弊社で言えば042-328-2354の328の部分)の違う電話回線を1つの拠点で利用している法人様もあると思います。

しかしNTTでは市内局番の異なる電話回線を1つのダイヤルインとしてまとめる事はできません。そのため

のどちらかを選んでいると思います。1では通信経費が高くなります。2ではトラブルが発生します。

図1 市内局番の違いによる回線のグループ分けの制限

相手先へ電話番号が通知されないのが当たり前だった10年前と違い(この頃は交換機に電話番号の通知設定はありませんでした)今は通知されて当然です。

電話回線は自分の番号・同じグループの番号しか通知する事ができないので、図2の様に別グループの回線で発信すると別部署の電話番号が通知されます。そのためリダイヤルが別部署にかかってしまい、相手先にも迷惑をかけ、別部署にも余計な手間をかけさせてしまいます。

また図3の様にグループが違う回線へは着信が来ません。そのため着信用回線を少なくするとやはり業務に支障が出ます。できれば市内局番の違う電話番号を1つにまとめてしまいたい所です。

ダイヤルインの制限を解消するおとくライン

ここで意外と知られていないのですが、ソフトバンクのおとくラインでは市内局番の異なる電話番号同士でダイヤルイングループを組む事ができます(図4)。そのためおとくラインを利用すれば電話回線を絞り込む事ができ、通知番号や着信数の問題を解消できます(図5・6)。

ただし市外局番が同じであればどの番号でもグループ化できるという訳ではありません。東京23区でしたら西の世田谷と東の江戸川の電話番号のグループ化はできません。しかし同じ場所で使用している市内局番の違う電話番号はまず問題ありません。他にも条件がありますのので詳しい事はお問い合わせ下さい。

携帯電話への通信費もさらに下がる・・・かもしれない

もう1つ、おとくラインの「モバイル定額」を契約すると相手先がソフトバンクの携帯電話の場合には通話料金が無料になります(図7参照)。ISDN64回線でしたら1回線あたり月額1050円(税込)です。交換機で携帯へ発信する場合に優先的にこの回線で発信する様にすればかなりの電話料金削減が期待できます。

ただしおとくラインではISDN回線でのデータ通信ができません。そのためデータ通信にも利用している法人様では注意が必要です。

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