2018-07-29更新

専用線も気をつけないと安全ではないんです

「専用線は安全」と思ってませんか。残念ながらそうでもないんです。NTT局舎内はNTTがしっかり管理しています。NTT局舎内までの配線も管理が行き届いているので難しいでしょう。

しかしビル内の盗聴は大丈夫ですか?光ファイバーの専用線であれば光ファイバーを切断して分岐パーツを接続させないと盗聴は難しいですが、メタル回線ですと盗聴は簡単です。

ここではビル内の盗聴対策を書きます。専門の方で「これはちょっと」という部分がありましたらご指摘下さい。

共用部と専用部で対策を変える

電話回線の盗聴対策は共用部と専用部に分けて対策を立てると効果的です。

共用部の構造

ビル内の電話回線は図1のようになっています。
 MDFにはNTTから来た電話回線が引き込まれます。
 IDFにはMDFからのケーブルとテナント内へ引き込むケーブルが集まります。
 電話回線はNTT局舎内から電話機・電話交換機まで1本の線で引いている訳ではなく、途中途中で線をつないで配線しています。MDFーIDF間にもあらかじめ配線がしてあり、この配線とNTTからの線をつなぐ事で電話回線を短時間で配線します。
 MDFは施錠してある事が多いです。しかしIDFには施錠してない事が多いです。そのためIDFは盗聴ケーブルの敷設がしやすいです。一方でMDFの中はケーブルの量がとても多く、この中で盗聴用ケーブルがあるとしても探すのは大変です。
 そして MDFでケーブルを調べるのは大変です。 古くなったケーブルも多いので探している最中にどこかの回線を断線させてしまう可能性もあります。
 テナントビルの場合、悪意のある会社が別の階にテナントを借り、盗聴ケーブルを見つからない様につなぎ、自社のテナント内で盗聴データを取得・・・なんて事も可能になってしまいます。

共用部の問題と対策

問題1:ジャンパー線では盗聴の仕組みが簡単にできる

ジャンパー線とはMDFやIDFでケーブルを接続する細い線です。MDF・IDF内ではケーブルを損傷する可能性が低いため最低限の保護しかしてなく、その代わりに取り回しがしやすくなっています。
 しかしセキュリティの面では貧弱この上ありません。

対策1:「ジャンパーがけは屋内ケーブルでお願いします」と伝える

大事な回線はジャンパー線を使わず屋内ケーブルでがけをしてもらう様にしましょう。太くてかさばってしまいますが、目立つので変にいじる事ができません。

対策2:マルチがけのテナントを避ける

屋外線ケーブルを用いた専用線の配線

室内での盗聴対策

屋外線は硬く厚みがあるため、屋内線に比べてケーブルを剥くのが大変です。また屋内用電話配線と異なり黒いケーブルの為わかりにくいです。

配線は1Pを使う

電話の配線は1本のケーブルの中に複数回線分のケーブルが入っています(写真1)。このケーブルを悪用し、空いたケーブルで専用線情報を他に流す事ができます(写真2)。  これらの処置だけでも室内での盗聴対策

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